本郷学生相談所に呼ばれた話
こんにちは、シンです。
あけましておめでとうございます()。気がついたら年が明けてました。
そして3週間経ってました。
2018年もバリバリ大学に働きかけをしていきたいと思います。
新年と言うことで気持ちを新たにしたいところですが、12月にしていた活動を全然書いてないので書きます。(ついついさぼってしもうた。)
今回は本郷学生相談所にTOPIAが呼ばれた話です。
事の発端は11月下旬に本郷学生相談所の所長さんからメールが来たことです。
「セクシュアルマイノリティ学生に対する支援について考えていきたい。それに関して『できることガイド in 東京大学』を見て参考にしている。良ければ直接会って意見を聞きたい」といった主旨のメールでした。
聞きたい内容としては
・学生相談所機関に対する意見
・大学全体への要望
・より広く社会に対しての意見
とのことでした。
学生相談所というのは文字通り学生が悩みを相談するところです。僕は性別移行問題でゴタゴタしていたときに駒場で利用したことがあります。
僕の時は問題なかったのですが、同性愛や性別違和に対して安易なことを言ってしまう相談員もいる模様です。
駒場の相談所ホームページにある、よくある相談例のリストにも
・両親や友人,異性との人間関係に悩んでいる。
って書いてあるんですよね。これ「恋人との人間関係」を想定して「異性との人間関係」ってなってる気がして良くないと思うんですよ。「異性」って書いてあるだけでも相談しにくく感じるだろうし。
(本当に任意の異性との人間関係に悩んでいるパターンもそこそこありそうだけど、この文章書いた人が想定しているのは恋人じゃないかなあ。)
・・・という訳でせっかく学生相談所に乗り込むわけだからこの辺りの文句をたたきつけてやろう!と、勇み足で行きました。
・学生相談所に対する意見
の項目はバッチリだ()
所長さんに言えばいい感じの表現になるだろ~、と。
だって所長よ、所「長」。
ところがどっこい、ここで新事実発覚。
駒場学生相談所と本郷学生相談所、別組織だそうで。
上記の物申したいことは全部駒場の話。本郷の所長さんが責任者ではないのですよ。
・・・今調べてみたところ、ホームページの相談例のところ
駒場 両親や友人,異性との人間関係に悩んでいる。
本郷 友人や恋人とトラブルになった
なんですよね。本郷の方は異性って使われてない。別組織だからこそ表現が違うんですかね。
別組織と言っても当然同じ名前を冠するだけあって関連組織だから、もちろん本郷の所長さんに意見を伝えれば駒場にも影響を与えられるでしょう。
・大学全体への要望
では性別違和を理由にした通称名使用の要件が厳しい、という話をしました。
成人していても保護者の同意書が必要なのが最大のネックだと僕は思います。
正直、はあ!?、って思いました。
家庭内大戦争の火蓋を切り落とす気マンマンかよ。
どうにかこの要件は消し飛ばしたい。
あと東京大学憲章の差別禁止のところに性自認と性的指向も入れたい、と主張しておいた。
たった一文、されど一文。多様性を謳うなら入れなさいよ。
東大は男子学生が多いから女子学生を増やすことだけで多様性!ってなりがちでよくない。女子生徒ももっと当たり前のように増えるといいけど、この辺は東大のせいではないところも大きいからなあ。
・より広く社会に対しての意見
この話題になったときにはだいぶ時間が経ってました笑
文部科学省が大学教職員向けにも性的少数者に関するパンフレットを出す動きがあるという話でした。
小中高校向けには「性同一性障害や性的指向・性自認に係る、児童生徒に対するきめ細かな対応等の実施について」というパンフレットがあります。
こういったパンフレットが作成されることは嬉しいけど、やっぱり教科書でもっと扱ってほしい。制度面がクリアできても周囲の理解がないと暮らしにくい。
あと、せっかく学校側に理解があっても、未成年のうちは保護者の理解がないと制度の利用が厳しいのがつらいところ。
徐々にでも学校教育の中でセクシュアルマイノリティに対する理解が促されるようになってこれからの世代、セクシュアルマイノリティであろうとなかろうとどんなマイノリティであろうとマジョリティであろうと暮らしやすい世界になってほしいものだ。